複雑相互作用を考慮した多ホスト-多パラサイト系の共進化動態による生物多様性・ 遺伝的多様性維持機構の解明

伊東 啓
(長崎大学 熱帯医学研究所 講師)

2017年2月25日土曜日

論文。ついでに今年のまとめ

論文が出ました。

ゲーム理論と協力行動の論文です。
http://www.nature.com/articles/srep43377

要約すると、
「協力行動・協調行動がなぜ進化してきたかを説明するために、これまでに様々な研究がなされてきました。その中でも特にゲーム理論を用いた研究は多く、協力行動が様々な特定の条件下(空間構造・人口構造・ネットワーク構造等)で促進されることが示されました。この論文では意思決定する個体の貧富という条件を反映することができる動的効用関数を用いたゲーム理論を構築しました。そして、チキンゲームに分類される「ハト-タカゲーム」と「snow-driftゲーム」において、貧しい個体で協力行動が促進されることを示しました。この結果は、従来予想されていた特別な条件(空間構造等)を導入しなくても、協力行動が容易に促進され、進化する可能性を示しました。」

みたいな?
やっぱり研究の話は「(゚Д゚;)?」って感じで自分でもあまり盛り上がりませんね…


今年のまとめをせよということなので、カレンダー等を見直して時系列でまとめますと、

4月:熱研に配属。
5月:ひろむ、28歳になる。
6月:長崎大学アイスホッケー部のGKコーチ(のようなもの)になる。
7月:長崎大学アイスホッケー部の合宿に参加。彼らと高島の海で遊ぶ。
8月:ゲーム理論と効用基準・量的基準に関する筆頭著者論文がPLOS ONEから出る。やさしい科学技術セミナーを静大で実施。調査のトレーニングで富士山に登る。ネットワーク生態学シンポジウムで昨年受賞したポスター賞の賞状を受け取る。進化学会で発表する。
9月:軍艦島を見に行く。
10月:素数ゼミ;周期ゼミに関する共著論文がMolecular Ecologyから出る。長崎くんちを見に行く。
11月:ネパールの調査に行く。アイスホッケーJアイスセントラルに静岡県代表で出る。
12月:アイスホッケー国体予選(東海北信越)に静岡県代表で出る。
1月:思いつかん…
2月:動的ゲーム理論と協力行動の進化に関する筆頭著者論文がScientific Reportsから出る。
3月(予定):日本生態学会奨励賞(鈴木賞)を受賞する。受賞講演をする。長崎を去る。

無理やり1つの月に1つ入れようとした結果、なんかいつものようにふざけた感じになりました。が、一応成果は出してますんで。
長崎はとても良いところで、熱研には自由に研究をさせていただき、大変感謝しています。長崎にはもっと居たいくらいなのですが、来年度からは東京です。

今年度の主な論文:
1.Ito et al. "What is true halving in the payoff matrix of game theory?" PLoS ONE 11: e0159670, 2016.

2.Koyama et al. "Genomic divergence and lack of introgressive hybridization between two 13-year periodical cicadas supports life-cycle switching in the face of climate change?" Molecular Ecology 25: 5543-5556, 2016.

3.Ito et al. "The promotion of cooperation by the poor in dynamic chicken games" Scientific Reports 7: 43377, 2017.

今年は動的効用関数とかゲーム理論系の論文が多めに出ました。熱研とのコラボで様々な研究のアイディアが生まれたので、来年度もひたすら論文を作成していく感じです。

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